看護部の3年目研修を行いました。

11月16日(水)、看護部の3年目研修を行いました。

今回の研修は、看護師として3年目を迎えた現在の時点で、看護を必要とする方への理解を深め、一人一人に対して長期的な目標を持った看護ができることを目的として開催されました。

最初に佐々木副看護部長および清水緩和ケア認定看護師より「3年目の看護師として」、そして「がん患者・家族の心理過程と家族看護」について講義がありました。講義では、亡くなったがん患者さんの奥様からいただいたお手紙をご紹介するなど、講師の実際の体験も織り交ぜながら、ご家族の心情を汲み取った看護を行うことを学びました。

その後、受け持ち看護師として家族を含めて関わった悪性疾患の事例について、グループワークを行いました。ここでは各受講者が事前にまとめたレポートを基に、患者さんへのアセスメントや看護計画、実施と評価について考察し、最後に各グループのまとめを発表し合いました。

研修を終え、受講した看護師からは、「患者さんの個別性をふまえた看護、という視点がよく理解できた」「患者さんだけではなく、家族も共に看ていく姿勢がよくわかった」という感想がありました。

看護部の研修委員長である鹿野外来看護師長は「3年目の看護師は、これからはチームリーダーとして指導していく立場になります。今までは一スタッフとしての視点で看護を行っていた看護師も、今回の研修をきっかけに、全体を見るという意識を持つことができ、とても意義ある研修だったと思います」と話していました。

恵佑会札幌病院看護部では、このように、新入職の時点から、各年度のレベルに細かく配慮した研修を行っています。無理なく着実に成長していけるよう計画を立て、実務も心遣いも行き届いた看護師の育成に努めています。
※看護部の院内教育については、「キャリア支援」ページよりご確認いただけます。