日本核医学会に参加しました

11月6日(木)より大阪国際会議場にて開催された第54回日本核医学会学術総会に、当院より3名の医師が参加し、発表を行いました。

会期中は終日、天候に恵まれ、日中の気温は20℃に達し、北海道在住者には少し暑く感じるほどでした。
放射線診断科の渡邊医師は、「FMISO−PETによる低酸素と糖代謝分布の相関についての検討」というタイトルで発表いたしました。発表では、大学で研究中のFMISOという新規PET検査薬の分布について、現在保険適応のあるFDGというPET検査薬と比較し、新規PET検査薬が従来のFDGとは異なった情報を提供できる可能性を示しました。
放射線画像センターの伊藤所長は、「腫瘍3 食道」のセッション5演題中、3つの演題を発表し、精力的に食道がん領域におけるPET検査の検討結果を提示いたしました。当院における食道がんのPET検査件数は、手術件数と同様に、全国的に非常に多く、会場からも質問が寄せられました。

外科の久須美副院長は、大腸がんの腹膜転移診断におけるPET/CT検査の限界と有用性について発表しました。本学会所属の多くの核医学診断医にとっては、実際に手術を行う外科医からの報告は非常に貴重とのことで、会場が満席となりました。

今大会のテーマは、「核医学の未来をみつめる〜大阪から世界へのメッセージ」で、アジアの核医学系の学術集会とも同時開催されていました。今大会に参加し学んだ知識や情報を、今後の診療に役立てていければと思います。