「日本医療薬学会年会」に参加しました。

11月13日(土)・14日(日)に千葉の幕張メッセで「第20回日本医療薬学会年会」が開催されました。当院からは、がん薬物療法認定薬剤師である早坂薬剤師が参加し、「食事摂取状況を指標にした肺癌化学療法に対するアプレピタントの有用性の評価」について発表を行いました。

早坂薬剤師より、発表内容についてコメントをご紹介します。

当院薬剤科は、平成18年の「がん対策基本法」施行以降、3年間連続して「がん薬物療法に関する研究報告」を行ってきました。
本年度は、抗がん剤による吐気止めについての研究報告を行いました。抗がん剤による吐気は、患者さん本人のみならず、ご家族の方にも負担となるものです。我々薬剤師も副作用に対しての研究を行い、患者さんの一助になれるよう、日々努力を重ねております。
現在、抗がん剤の副作用である吐気は徐々に解明され、吐気止めによる軽減が可能になりつつあります。
今後も薬剤科一同、研究報告の機会を活かし、更なる資質向上を目指して、薬学の発展に寄与していきたいと考えています。

今回は肺がんについての研究でしたが、当日の発表後には「肺がん以外についても研究してほしい」という要望があり、今後に向けて、とても有意義な発表となったようです。

写真は院内での予演会の様子です。
このように薬剤科は、通常業務に加え学会やセミナー等に積極的に参加することによって日々研鑽を積み、患者さんが安心してお薬を服用できるよう努めております。外来受診時や入院中にお薬のことでご不明な点がございましたら、お気軽に薬局窓口にお申し出ください。
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