歯科衛生士研究会に参加しました!

平成22年10月17日(日)、「第4回歯科衛生士研究会」が千葉の幕張メッセで行われ、当院の歯科衛生士2名が参加いたしました。
 この研究会は、歯科口腔外科分野で日本最大の学術集会である「日本口腔外科学会総会」に併催して行われる全国規模の大会です。当院からは田村、塚本両歯科衛生士が参加し、「顎口腔がん患者の拡大切除再建手術前後における口腔ケアの方法と有用性」と題して発表を行いました。


 口腔内のがんで切除手術をした患者さんは、体の他部分から皮膚や筋組織などを移植して、機能や外見を元の状態に近づける再建手術を行います。
 その場合、口腔内の衛生状態を保つことが困難になることが多く、不衛生が原因で他の病気や感染症にかかることがあります。
 当院では2008年より歯科衛生士が入院時から手術前後、そして退院時に至るまで計画的に専門的口腔ケアを実施しています。今回は、歯科衛生士の介入が入る前後で合併症の数や手術後退院するまでの日数に変化があったかを検証し、その結果を報告いたしました。
 この研究により、手術後退院までの日数は減少しており歯科衛生士介入による効果を実証することができました。合併症については統計的な有意差こそ出ませんでしたが、発症の確率は下がっており、今後に期待が持てる結果となりました。

当日は、200人収容の会場が満員となるほどの参加がありました。緊張の中での発表となりましたが、歯科衛生士介入による口腔ケアの必要性を伝えることができる良い機会となりました。


今回発表した田村、塚本両歯科衛生士、お疲れ様でした。

さて、当院では11月20日(土)開催の地域住民講座でも「口腔ケアについて」の講義を行います。興味のある方は是非お越しください。(→詳細はこちら