地域住民講座を開催しました

11月28日(土)、第41回地域住民講座を開催しました。
今回は「放射線障害のはなし」と題し、放射線画像センターの伊藤所長がお話しました。

前半は、放射線とは何か?について、放射線の種類や、照射線量・吸収線(放射線被ばく)量の単位、放射線の社会利用について説明しました。
後半は、放射線障害の予防法や法的規制、放射線の医療応用などの解説でした。
放射線被ばくには、自然環境による公衆被ばく、職業被ばく、医療被ばくがあり、医療被ばくは法律の規制を受けません。そのため、医師は放射線の防護や管理について十分な知識を持ち、患者さんの利益を考慮した上で、できる限り被ばく量を少なくする努力をしていることなどにもふれました。

最後に、福島原発とその後について紹介しました。
事故直後の被ばくレベルや、その影響、そして、放射線被ばくらか身を守る3原則(距離、時間、遮蔽)について述べました。

伊藤所長は「放射線は何らかの身体的影響を与える可能性があり、医療従事者は放射線被ばくの低減を考え、放射線の安全で有効な運用を行う必要がある。そして、患者さんには放射線に対する正しい知識を習得してほしい。」と話していました。

聴講した患者さんからは「とてもわかりやすく、面白い説明だった」「参加してよかった」などの感想を頂きました。放射線障害という少し難しいイメージのテーマでしたが、50人の方にご参加頂き、放射線について知って頂く大変良い機会になったと思います。

次回は下記の通りです。
平成28年2月20日(土)13:00〜
「機能性消化管障害とは?〜消化器内視鏡検査でわかることわからないこと」
講師:副院長 穂刈格
詳細はこちら!
是非ご参加下さい!