せん妄についての研修会を開催しました!

8月27日(火)、第3回目となる「地域がん診療拠点病院としての医師・メディカルスタッフ対象研修会」を開催致しました。



今回は、重仁会大谷地病院臨床研究センター長を務める小山司先生をお招きして「緩和ケアにおけるせん妄の臨床」をテーマにご講演頂きました。院内外から約50名の医師、メディカルスタッフが当日出席しました。


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まず最初に、せん妄に関して、問題点や症状、予防や治療に関して話があり、せん妄はしばしば見逃される危険性があるとの説明がありました。また、せん妄は認知症と比較されがちだが、せん妄は認知症とは異なり発症時期の特定が可能であること。症状をとっても認知症は時間が経過するにあたり進行するのに対し、せん妄は一日のうちでも変化しやすく一時的に意識がはっきりする以外は常に症状が変動するとの解説がありました。



せん妄の早期発見のためには、日頃看ているスタッフが最軽度の意識障害に気付くことが重要とのことで、注意力の低下や感情・意識の変化に注意を向けることが大切であることが分かりました。
最後に、患者や家族へのケアは、家族への協力が必要不可欠なため患者への関わり方についてアドバイスしていくことが必要であるとの詳しい説明がありました。


次回は、9月2日(火)19:00〜20:00 医療連携カンファランスを開催致します。
テーマは「画像NET配信の現状と今後の展望―新しいPET画像のデータ処理装置、Syngo.viaの紹介」、演者は当院放射線画像センター長 伊藤和夫です。
是非、ご参加ください。