第39回地域住民講座を開催しました!

6月13日(土)、第39回恵佑会札幌病院地域住民講座を開催いたしました。
今回は「症状から考える泌尿器科の病気」というテーマで、当院泌尿器科の谷口部長がお話いたしました。

谷口医師はまず初めに、泌尿器科で扱う臓器(腎臓、尿管、膀胱、前立腺など)について、それぞれが身体の中で果たす役割を説明いたしました。また、診察室ではどのようなことを行うのか、問診の内容や検査の内容についても、お話しいたしました。

次に、泌尿器科領域の様々な病気について、それぞれの原因や症状、治療方法を説明いたしました。腎がん、膀胱がん等のがんをはじめ、腎尿管結石や腎機能障害、膀胱炎、急性腎盂炎、過活動膀胱、前立腺肥大症、陰嚢・精巣の病気など、さまざまな病気や症状について、例をあげながら、CTや内視鏡画像などで詳しく解説いたしました。

講座の中では、手術用ロボット「ダ・ヴィンチ」を用いた前立腺がん手術の様子も動画で紹介しました。遠隔操作で人間の手指のようにアームを細かく動かし、手術や縫合を行う様子に、聴講者の方は皆、真剣に見入っていました。

当日はYOSAKOIソーラン祭り期間中にも関わらず、多くの方に来ていただきました。質問も時間の許す限りお受けいたしましたが、戴いたご質問の多さに皆さんの関心や心配の度合いが垣間見え、こういった講座を設ける必要性を改めて感じることができました。

泌尿器科ひとつの科をとっても、扱う病気には数多くの種類があり、症状や治療法も各患者さんに合わせて様々です。今回の講座でも多くの病気を取り上げました。すべて理解しようとすると難しいかもしれませんが、話を聞くことで病気や診察への不安が少しでも緩和され、安心して受診できる気持ちになっていただければ幸いです。

次回の地域住民講座は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域が担当します。詳細が決まりましたら当院ホームページおよび当ブログでご案内させていただきます。皆さん是非お越しください!