第5回 緩和ケア研修会を開催しました!

3月2日(土)、3日(日)の2日間、当院7階会議室にて、恵佑会札幌病院緩和ケア研修会を開催いたしました。

厚生労働省「がん対策推進基本計画」(平成19年6月)では、がん診療に従事するすべての医師が緩和ケアに関する基本的な知識、技術を身につけることを重点目標としています。
また、がん診療連携拠点病院の指定要件としても、「緩和ケア研修会」を定期的に実施することが明示されております。

第5回目となった今回の研修会では、悪天候の中、院内外より、医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーなど、18名の参加がありました。

 研修では、緩和ケア概論、がん疼痛、輸液と栄養、呼吸困難、消化器症状、精神症状などの講義を行った他、実際の現場に即したロールプレイや、グループでの事例検討なども行いました。

 ロールプレイでは、実際に患者さん役となることで患者さんの気持ちを体験し、また、医師としての患者さんとのやり取りを客観的に観察するなどしていました。事例検討では、提示された事例について学ぶことに加え、他職種が集まって多くの意見を出し合うことで、チーム医療の重要性を学んでいました。

 2日間の長時間にわたる研修で、参加者の方は大変そうでしたが、皆、最後まで熱心に受講していました。
参加された方からは、「他職種の方の視点が自分と違っており刺激になった」、「患者さんの気持ちを踏まえた説明をしようと努め、勉強になった」などの感想をいただきました。
  講師の先生たちと
この研修で学んだことを、今後、実際の臨床場面で活かしていただけると幸いです。