当院の情報システムについての論文が、「月刊新医療」に掲載されました!

2012年11月発行「月刊新医療」の総特集「HIS(※)更新―病院はなにをすべきか」で、当院システム課 秋津主任による論文「2病院HIS同時構築の狙いと効果」が掲載されました。
(※)HIS  Hospital Information System(病院情報システム)の略で、病院内の検査診断予約システムや医事会計システム、電子カルテなどの総称

当院は2004年3月に電子カルテシステムを稼働し、今年で9年となります。本年3月に開院した第2病院との連携および、表示速度やデータ収納領域等の問題改善のため、第2病院開院と同時に、複数病院対応型の電子カルテへと更新いたしました。
最初に稼働したシステムの更新時期に合わせ、2病院のシステムを同時構築する計画により、導入・運用コストの削減を実現させ、また、サーバーやデータベースを一つの病院内に統合することで、省スペース化、管理業務の負担軽減、人件費の削減、情報の共有といったメリットを生んでいます。
 個別のカスタマイズはコスト増加や動作速度低下につながるため、共通化へシフトすることが重要になります。秋津主任はこの特集の中で、「規模が大きくなるほど、周りを見渡す能力が必要であり、利己的な考えを捨てる勇気がシステム更新の鍵を握っている」と締めくくっています。 
 電子カルテ更新における2病院同時のシステム構築例は数少ないため、当院のシステムは他施設にも紹介され、北海道医療新聞等にも掲載されています。

(システム紹介の講演の様子)
 今後も、効率的でコストを抑えたシステム開発により、更なる医療への貢献が期待されます。